「大地震 死んではいけない!」 感想

2008年夏、僕は実家で大きな地震に遭遇し、怖い思いをした。幸い家の屋根が少し壊れた程度で(って、結構すごいことだと思うが)家族は皆無事だった。それでもこれは教訓としなければいけないな、と考えて買ったのが、この本である。講談社+α文庫。
しかし、喉元過ぎれば熱さを忘れるで、愚かな僕はここで示されている具体的な対策、準備などせずにいつの間にか本棚の隅に追いやってしまっていた。
今回、東日本大震災が起こり、改めて取り出してみた。30年、50年以内に地震の起こる確率(P219)では、宮城県沖99%とはっきり書いてあるではないか。ちなみに三陸沖南部海溝沖は80〜90%である。これは占いでもなければ、根拠の乏しい未来予測でもない。地震調査委員会の2005年のとりまとめ資料が元データである。
 もちろん今回の地震後にいろいろと報道されているものであるが、誰にでも手にはいるかたちですでに公表されていたと言うことを身をもって感じた次第だ。
 素人が一冊目に手に取るには十分な情報量と対応策が書かれていると思う。今回はもう少しまじめに、備えたい、と思う。(とはいえ、備えること自体になぜかすごくストレスを感じるのだが)

大地震死んではいけない!──間違いだらけの「常識」にだまされるな! (講談社+α文庫)

大地震死んではいけない!──間違いだらけの「常識」にだまされるな! (講談社+α文庫)