2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

木田元著「哲学は人生の役に立つのか」 感想文

相変わらず、木田元の本をぼつぼつ読んでいる。新書という大衆的な出版形式でこれだけ沢山著書が出ると言うことは、木田元先生は人気があると言うことだろう。すでに以前の感想で書いたことであるが、哲学者、もしくは大学教授という立場をかさにきて「難し…

映画「はやぶさ」 を見た。 私的レビュー

一大ブームになった小惑星探査機はやぶさの帰還については、僕も胸をわくわくさせ、涙腺が緩んだ一人である。科学的なプロジェクトであるのにどうしてこんなに心を動かされるのか、涙まで流してしまうのか不思議だった。 今でも不思議で、問い詰めていけば、…

トランスポーター 2002年作品

リュック・ベッソン製作・脚本。 頭を使わずに単純にわくわくどきどきしながら見ていれば良い作品である。2,3と続編が作られているが、2を見た限りでは、よくあることだが一の方がいい。プロットははっきり言ってどうでも良い。あえてどうでも良いありき…

「負けた物がみな貰う」 グレアム・グリーン  丸谷才一訳

高名な作者、名作と言われる作品でも、相性の良い悪いと言うことはやはりあるようだ。グレアム・グリーンは僕にとって、今ひとつ掴みにくい作家だ。と言っても、本作以外には短編集を読んだだけなのだけれど、目の付け所のポイントがわかりにくく、作品のバ…

「クリスタル殺人事件」 1980年

アガサクリスティもの集中放送の一つ。これはミス・マープルものだった。マープル役はアンジェラ・ラズベリー。ジェシカ伯母さんの事件簿をやった人であり、「ナイル殺人事件」にも、殺されてしまう作家役で出ていた。 この映画の魅力はなんと言っても、エリ…

「反哲学入門」 木田元著  新潮文庫

またまた木田元先生の本である。すでに木田先生の本は「反哲学史」を読み蒙を啓かれる思いをしたので、本書を本屋で見かけたときには思わず手が出てしまった。 「反哲学史」より書かれた時代は新しく、著者が大病(胃がんということらしい)を患った後に、イ…