トランスポーター 2002年作品

 リュック・ベッソン製作・脚本。
頭を使わずに単純にわくわくどきどきしながら見ていれば良い作品である。2,3と続編が作られているが、2を見た限りでは、よくあることだが一の方がいい。プロットははっきり言ってどうでも良い。あえてどうでも良いありきたりなプロットを選んだのでは無いかと思う。
この映画のメッセージは、「車のおっかけっこって、おもしろいだろ?」というもので、冒頭のつかみの部分でのパリのおっかけっこがおもしろい。また撮影、編集が凡百のカーチェイスより数段優れていると思う。さすがTAXIシリーズを手がけたリュック・ベッソンである。
 格闘シーンは香港カンフーの影響か。おもしろいけど、なんでマシンガンをぶっ放さないの?という言ってはいけない問いかけをしてしまいたくなる。
 主人公の設定や、海辺の家の雰囲気は良いのだから、もっとそっち方面で(たとえば、最近の007風の雰囲気で)話を纏めていくのもあったとは思うけれど、これはこれでよしとしよう。ぼけっと見るには良い映画。