映画 「コクリコ坂から」を見てきました。

会社の同僚が夫婦で見て、涙を流すほどよかったので是非見てくれ、と言うので、夏休みであるし、奥方と鑑賞してきた。ちなみに今日は平日で、稼働している会社も多くて、映画館はがらがらだった。宮崎アニメの中ではヒットしないほうかもしれないな。
舞台は1963年の横浜。高校生の海が主人公。高校生らしい恋に出生の秘密が絡む。さらに学生寮の取り壊し問題に対し、学生たちが立ち上がるという時代性を感じさせる筋立て。
何より、東京オリンピック開催前年の街の描写、人々の描写、そのあたりがみどころかな。
正直のところ、同僚ほど泣けなかった。(英国王のスピーチと言い、僕は少々不感症なのか)
僕の年だと、1963年にもっともっとリアリティがほしいと思ってしまうと言うことかな。小津映画や黒沢映画を見てきているので、1960年代を描写するアニメにぎこちなさを感じてしまうのかもしれない。あんなにいい人ばかりでもないと思うしなあ。
主人公の恋は幼くもつよくて、心打たれるものはあるのだが。
もっとファンタジー方面に飛んでほしかった。そうでないなら、もっともっとリアルな描写をしてほしかった。と思いました。
あえて小品として作ったとも思えるし、悪くはありません。