小林秀雄の対談本について

昨日買った、岡潔小林秀雄の対談、「人間の建設」を早速読んでいる。昭和40年の本である。ここで語られていることがほとんど現在に当てはまる、(教育がだめだ、とか科学が理屈に走って、破壊することだけになってしまっているとか)ことに驚く。先見性と言うより、古びていないと言うこと、同じ課題をずっと抱えているのだと言うこと。
すでにハイゼンベルグ量子論に眼を届かせている事にも驚いた。
柄谷行人の専売特許じゃ無かったのね。
小林秀雄が、若い時より日本酒がまずくなった、と嘆いていることに微苦笑。当時は日本酒の暗黒時代である。このことについてはちょっと話を聞いたことがある。いまの辛口日本酒なら、少しは見直したのではないかしら。