Harry Potter and the prisoner of Azkaban 読了

英語の勉強の一環として、いわゆる多読をぼちぼちやっているのだけれど、久しぶりに表題の本を読み終えました。一昨日も書いたけれど、今回は途中で飽きてしまったようなところがあって、だいぶ間が空いてしまった。
 はじめにハリーにつらく当たるおじさんの家でのドタバタ、魔法学校までの冒険、魔法学校のスポーツでの対抗戦(この部分は映画ではすっかりカットされている)、魔法の村への遠足(これも2回が一回にカットされている)、マルフォイとの確執というか、単にアホのマルフォイが突っかかってくるだけだけれど。まあそういう、お定まりと言えば言える展開が続く。
BlackというAzkabanから脱獄した凶悪犯が迫っていると言う割には、のんきに物語は進む。そののんきさというか、物語の停滞感が飽きてしまう理由かもしれない。まあ、本来僕の年齢で読む小説ではないから仕方がないか。
 終盤、謎解きに向かうところからペースが上がったけれど、Blackが現れてあれこれ謎が解明されていく場面はかったるかったな。どんでん返しの説明長いよ、というような感じ。
 いや、しかし、ハッピーエンドは好きだし、だからこうなると分かってはいるけれどこの結末は好きだ。悪い人は強い印象は残さずとりあえずどこかに消えてしまい、悪いと思われていた人は実はいい人で、姿を消さねばならないがどこかでハリーを見守ってくれていて、(小説の中で矛盾点はあるが)三人の仲良しは、夏休みのためにしばし別れるという結末。新学年での新たな冒険を予感させる結末。
 こう考えてくると、プロットなんてある意味どうでも良くて、これは学校生活を通じたハリーを中心とした三人組の成長譚とみるのがいちばんなんだろうな。そしてそういう物語としても、しつこいようだが、マルフォイの描き方、Snape先生の描き方が一面的すぎて、物語をつまらなくしていると思う。次作を読むのは少し先だろうが、そのあたりが掘り下げられていると嬉しいが。